冬の光にヴェールは要らない

たまに遠慮がない物言いの時もあるけれど、私の性格の最低さに比べれば可愛いものだった。

「そうでもないよー! 部活もあんまり入りたいのがなかったからさ」

「あー、確かに万桜って得意!っていう感じのものが無さそうだもんね」

これくらいどうってことは無い。

ちょっと中学の時より言葉の棘が多くなっている気がするけれど、きっと私が遊ぶことを断ったからだろう。

「ていうか、遊べないくらいテストやばいってどんだけなの。そんなに頭悪かったっけ?」

「頭悪いって言うなー! 数学が苦手なだけ!」

大丈夫。

その内この子とも勝手に縁が切れていく。

今は切れかかっている途中なだけ。

私の本心に入り込まなければ、それで良い。

上手く相手の言葉を(かわ)すことには慣れている。