冬の光にヴェールは要らない

絵美(えみ)、久しぶり!」

絵美は中学三年の時のクラスメイトだった子。

「万桜に会えて嬉しー。そういえば、万桜って何の部活やっているの?」

「え?」

「ほら、前に忙しくて遊べないって言っていたから。部活かなって」

「あー、違うの。数学が苦手で前のテストやばかったから、ちょっと追い込み中なだけ」

相変わらず言い訳というか、嘘が上手な自分。

数学が苦手な真実と遊べないという嘘を織り交ぜて話す。

「えー、かわいそう。部活も出来ないくらい勉強するなんて大変じゃない?」

中学時代に仲の良かった絵美は割と何でも素直に言う子だった。