冬の光にヴェールは要らない

「杏香はどんなお店にする予定なの?」

「うーん、万桜はインテリアショップでしょ? それに私も一番多い洋服屋は嫌だからレストランにしようかな。私、ゲーム苦手だけれど出来るかな?」

「操作が簡単なゲームだから大丈夫だと思う! それに私も教えるし!」

杏香とゲームで遊ぶことが出来ると思っていなかったので、ついテンションが上がってしまう。

窓の外は雨が降ったままだし、数学の小テストの自信も全くないけれど、私の気分は戻ってきていた。

残りの昼休みは杏香とゲームの話をして終わる。

五限目が終わる頃には、窓の外の雨も上がっていて太陽が顔を出し始めている。

だからついていない日はもう終わったと思っていた。

この後に嫌なことが起きるなんて思いもせずに。