冬の光にヴェールは要らない

それからもたまに壮矢からメッセージが来ると思っていた。

しかし、それから二週間しても新たなメッセージは送られてこなくて、そのことに酷く安心した。
 
そして壮矢と連絡先を交換して丁度十五日が経った日、私は朝からついていない日だった。

月曜日であまり気分も上がっていないのに雨で自転車には乗れないし、水溜まりに()まって靴下まで濡れた。

嫌いな数学は抜き打ちの小テストがあった。

それでも午前中の出来事から抜け出すように、昼休みの杏香の話は私が嬉しいものだった。

「あ! そういえばゲーム機をお兄ちゃんが買ったんだけど、万桜が最近買ったって言っていたお店作るソフトが出来るゲーム機みたいなの!」

「本当!?」

「うん。お兄ちゃんにゲーム機だけ貸して貰って、ゲームソフトを買おうかなって。万桜の話を聞いていたら、私もしたくなっちゃった」

前に杏香に話したあのゲームは、お互いのお店に通信機能で行き来出来る。

お互いのお店に遊びに行けたら楽しいだろう。