気まぐれ王子と召使い



「ちなみに霧島はまだ来てないぜ。もしかしたらバックれるかもな」


「真堂があんな奴誘うからいけないのよ。まず山吹に霧島ってどんなメンツなわけ?見る目無さすぎ」


「まぁそう言うなよ。それに、本当に見る目が無かったらお前のことを誘ったりなんかしないよ、水瀬」



真堂は水瀬ちゃんに器用にウインクして見せた。

適当なことを言ってるように聞こえるが、水瀬ちゃんはしっかり真に受けているようだ。

頬をポッと紅くして「えっ?ちょっ、えー?」としきりに髪を手で梳かしている。
さながら表情は恋する乙女のようだ。


「ま、まぁ、私のことを誘うのは確かに見る目あるみたいだけど?」


「だろ?だからここは任せてくれよ」



水瀬ちゃんが見事に真堂の手のひらの上で転がされてるよ。

そう言えばこの二人は一年の時からこんな感じだったんだよなぁ、としみじみ思い出す。
なんだかんだ言って今でもこんなに仲良いんなら相性も悪くないんだろうなーって思わなくもない。