気まぐれ王子と召使い


"水瀬澄佳"ちゃんは一年の時に私と同じクラスだった子でなぜか一年の時から私を敵視していた。

事ある毎に「調子乗りすぎ」だの「こんなヤツの何がいいのよ!?」だのコテンパンに言われてきた嫌な記憶がある。

でも、私のことは毛嫌いしてたみたいだけど、一年の頃から真堂とは妙に仲が良さそうな子ではあった。

今思えば多分真堂の事が好きだったのかな?って思う。



「真堂って今でもあの子と仲良いんだねぇ」


「仲良いってか2年連チャン同じクラスだし」


「真堂も隅に置けないなぁ」



日頃の仕返しでちょっとからかってみるも「まぁね」と爽やかな笑顔でかわされてしまった。

真堂には口喧嘩で一生勝てなさそうだ。



「じゃ、今週の金曜日とかどうだ?夜の21時集合ってことで」


「結構急な日程だね……別に空いてるけど」


「OK!旧校舎だから見回りには来ないと思うけど、念の為注意しろよ」


「イエッサー!」



ビシッと敬礼すると、真堂は愉快そうにケラケラと笑った。

明確に予定が決まっていくと不思議と楽しみになるなぁ。

世那の事なんて頭からはすっかり忘れて、今は金曜日が待ち遠しくなっていた。