気まぐれ王子と召使い



世那が停学処分になってから丁度一週間が経った。
つまり、世那が学校に登校することが出来るって事だ。

眠そうな顔で教室の中に入ってくる世那を見つけ大きく手を振る。



「世那さーん!おはよう!」



世那も私を見つけると少し驚いたように目を丸くさせ、そしてにへら、と柔らかく笑った。



「よう下僕。なに嬉しそうな顔してんだよ」


「久しぶりに学校で世那さんを見たなぁって…」


「どうせお前の事だから俺が居ない間一人ぼっちだったんだろ?本当しょうがないやつー」



せっかく明るく出迎えたのに、酷い言いようだ。

でも実際世那が居なくて寂しかった面もあるので、一旦口から出そうになった不満は飲み込んだ。



「……それにしても、一週間は長いよね、やっぱり」


「まぁ暇ではあったよな。お前も一日だけしか来ねーし」


「そんな何度も行くのは迷惑かなーと…」


「迷惑だったら迷惑って言うから良いんだよ」



確かに世那ならそう言うか。

世那が自分の席に座るのを見届けてから世那の弁当を机に置く。

最早このルーティンがどこか懐かしい。