私の言葉に「うーん」と考える仕草をする。
「俺は涼井と話したことないから具体的な性格とか知らないんだよな」
「信じられないぐらい気まぐれな性格って感じだよ。真堂が好きなタイプじゃないと思うけど」
「俺は別に嫌いなタイプとか無いよ?でもさ、やっぱり"俺の友達"の山吹と仲良い男がどんな奴かは気になるよなー」
真堂は目を細めて愉快そうに笑った。
間違いなく思っても居ないような事をペラペラと言える所は逆に真堂の良い所でもあるのか…?
「絶対に思ってもないじゃん……まぁ、真堂の噂好きは今に始まった事じゃないしね」
「よく分かってるじゃないか。でも、俺が噂好きで助かってる所もあるんじゃない?」
「え、なんで?」
「甲斐に話題提供してんの俺だから」
真堂はニヤリと笑みを深くした。
そう言えば真堂って甲斐君と同じ5組だったっけ。
(な、なんか複雑……)
私たちの事を甲斐君越しから聞いてそうだなぁ、と思い曖昧な笑顔で返す。
他の人もそうだけど、真堂には特別私と世那の事は誤解されたくない。
「じゃ、そろそろ行こうかな」
「あ、うん。真堂、今度は噂話以外の話題で話しかけてよ」
「山吹は噂話嫌いか?」
「嫌いじゃないけど、当事者となると話は別じゃない…?」
「そんなもんか?まぁ、分かったよ。じゃあな、涼井によろしく言っといて」
「あー…………うん。またね」
絶対に近いうちにうちのクラス来そうだなって言うのと、世那との微妙な会話を思い出して顔が引き攣る。
これは世那が学校に来るようになったら更に荒れそうだと思い平穏な生活が恋しくなった。


