気まぐれ王子と召使い




世那の家に上がらせて貰うのは別に今回が初めてじゃないのに、いやに緊張する。

本当に余計な"匂わせ"をしてくれたもんだ。




「……あれ?昼ごはん食べてるじゃん」


「お前今何時だと思ってんの?16時過ぎてんだよ、食ってるに決まってんだろ」




台所に乱雑に置かれたコンビニ弁当のゴミにハッとする。

言われてみればそうか。

まさか私が弁当を持ってくるとは思わないだろうから、普通に考えたら昼御飯をもう食べてる時間だ。



「無理して食べなくても良いよ」


「良いんだよ、俺胃袋宇宙だから」



世那の言葉に自然と口角が上がる。

基本的には可愛くないけど、こういう可愛い所もあるのが世那の魅力かもしれない。

リビングに行き早速弁当を広げて食べる世那に先程の嫌な感情も薄れていく。

我ながら単純だなぁ。