気まぐれ王子と召使い

早朝。

学校に登校すると、もう既に世那が席に着いていたようだった。



「おはよう、世那君」


「…………」



またシカト。

どうやら昨日に引き続き今日も機嫌が悪いようだ。

ソロリとお弁当を世那の机の上に乗せると、じろりとこっちに視線を投げた。



「…あの女男、今日も休みだってよ。舐めやがって…」


「風邪なら仕方ないよ。世那さんも、もう諦めましょうよ、ね?」


「嫌だね。あのスカした面が歪むのを見るまではやめない」



本当、なにがそんな気に入らないんだろう…

基本的に世那って人に興味無いスタンスなのに、琥珀君にはやけに突っ込むんだよなぁ。

理由聞こうにもあんまりそれっぽい理由は喋ってくれないし、どうしたもんか。


(甲斐君も余計な噂持ってきちゃったなー)


事情を知らなかったから仕方ないとは言え、ここまで拗れる事を考えるならやっぱり余計だったと言わざるおえない。

しかも1限目はなんと生物。

つまり、西宮先生がここに来るのだ。


(頼むから大人しくしておいてよ…)


世那は結構執念深い所があるから、何事もないと良いけど……

むすくれた顔でお弁当をそっと鞄に仕舞う世那を見てそう願った。