気まぐれ王子と召使い


「よくそんなんで料理作れるよなー、お前」


「い、家だと普通だよ」


「俺が居ると駄目って言いたいのかよ?」


「だって緊張するから……」



ふぅん?とどこか意味深げな目で私を見つめると、世那は冷蔵庫からあろうことか缶チューハイを取り出し飲み出した。



「ちょちょちょ!!!なに普通に飲酒してんの!?」


「別に外で飲んでるわけじゃ無いんだから良いだろ?」


「そういう問題なの……?」


「そーゆー問題。あ、でもお前は飲むなよ?めんどくさそーだから」



唖然とする私をよそに、世那はリビングのソファでくつろぎ始めた。


「流石に未成年飲酒は駄目だよ、世那……」


子供は飲んじゃいけないのに…

ボソリと呟いた言葉は、再び沸騰した鍋の音にかき消された。