気まぐれ王子と召使い

こっちだって世那の態度にムッとくる。

傍若無人の世那と言えど、超えちゃいけないラインはちゃんと分かってるとは思うんだけど、なんだかなぁ。



「やめときなよー、そんな興味本位で人を傷つけるような真似……」


「あん?教師と付き合う方が悪いだろうが。俺はただそれを咎めに行くだけだから」


「そもそも付き合ってるって、ただの噂じゃん?違ったら失礼すぎるって」


「違ったら良かったねで終わりだろ」



あー言えばこー言うだ。

世那って琥珀君のこと好きじゃないのかな〜、中学の時もなにかと突っかかってたし。

世那はガタン、と席から立ち上がると私の方を見てビシッと指をさした。



「下僕!今から2組に行くぞ!」


「えっ、い、今から…?」


「情報は鮮度が命だ。アイツの化けの皮剥がして目に物見せてやる」


「な、なんか余計な噂持ってきちまったかなぁ…」


今更ちょっと後悔してきたのか、甲斐君は気まずそうに頭を抱えている。
まさかここまで世那が反応するとは思わなかったのだろう。