「あの馬鹿が全部悪いんだよ、人がせっかく気を使ってやってんのにさ」
「甲斐が馬鹿なのは今に始まった事じゃないでしょ。アンタもそこら辺分かってんならもうちょい上手く立ち回れば良かったじゃん?」
「俺はお前みたいにモテない奴の気持ち分かんないから無理なんだよね。なにしてても女が寄ってくんの。分かる?」
挑発的に笑う世那に水瀬ちゃんは顔を真っ赤にさせると、勢いよく世那に掴みかかろうと飛びかかった。
「こ、このクソ男!!甲斐はこんな奴のなにが良いのよ〜〜!!」
「おおおおお抑えて水瀬ちゃん!!抑えて抑えて!!」
「離しなさいよ山吹!!こんなゴミに惚れてる女皆バカばっかなんだから!!」
そんな事ない!と自信を持って反論出来ない。
必死に水瀬ちゃんを抑えながら教室の外まで引きずる。
世那は小馬鹿にするように笑って手をひらひらと水瀬ちゃんに振っていた。



