「須藤のやつマジありえないんだけど。あれだけ好意出してたら普通分かんじゃん?なんで好きでもないのに弄んでたのって感じ」
顔を歪ませ敵対心丸出しで話す水瀬ちゃんに私は苦笑いをするしかなかった。
須藤さん告白事件があった翌日。
勿論、そんな面白そうな噂が広まるのは時間の問題で。
さっそくとばかりに水瀬ちゃんがうちのクラスに愚痴りに来ていた。
「ていうか、友達の女取るとかマジのクズだよねー、アンタ。だから友達居ないんじゃないのー?」
「うっせーなぁ…お前なにしに来たんだよ」
「私はアンタに説教しに来たわけ。その腐った性根が気に食わないからね」
世那は面倒臭そうに私の方を見た。
私にそんな視線を投げられてもどうすることも出来ない。
「おいクソチワワ。勘違いしてんだろうけど、別に俺はあんな女欲しいと思ったことねーから。勝手に惚れられてこっちも迷惑してんだよ」
「どうだか。アンタって人の物取って優越感とか感じそうなタイプじゃん?好きになるように仕向けたんじゃないの?」
「み、水瀬ちゃん……世那さんはちゃんと甲斐君の為に須藤さんと距離取ろうとしてたよ?甲斐君が良かれと思って紹介しちゃってパーになっちゃったけど…」
今回の件に関しては世那に悪い所は無いと思っているので恐る恐る擁護すると、世那は私の言葉に「そうだそうだー」と子供のように返した。



