「世那君!私と付き合ってください!!」
真っ赤な顔で元気良く頭を下げる須藤さんに世那はげんなりした顔をしている。
ほら、やっぱりこうなった。
「悪いけど普通に無理だから。諦めてくんない?」
「今彼女いないんだよね?お試しで良いから…!」
「そーゆーのも超めんどいんだよね。どう頑張ってもアンタは無理だから」
行くぞ下僕、と私に声を掛け早々に下校しようとする世那に須藤さんはなおも、「待って!」と呼びかけた。
「私ならきっと世那君を楽しませることが出来るよ!お願いだからちょっとだけでも…」
「だからしつこいっつってんだろ。それに、あの馬鹿頭はどうしたんだよ。俺なんかよりよっぽどアンタと仲良さげだったけど?」
じとりとした目で見る須藤さん見る世那。
須藤さんはと言うと、キョトンと目を見開かせながらもケロッとした顔でなんでもない風にこたえた。
「甲斐のこと?甲斐は友達だよ!あんなに男の子で気のいい人初めて!」
「ならそっちと付き合えよ」
「甲斐は友達だもん、好きな人じゃないし…」
「はー、ご愁傷様としか言いようがねぇわ。ま、とにかくアンタは無理。これ以上付きまとったらケーサツ行くからー」
手をひらひらとさせ今度こそ須藤さんに背を向ける世那。
どうすれば良いのか分からなくて須藤さんと世那を交互に見つめた後、慌てて世那の背中を追った。


