「世那君!山吹さん、昨日ぶりだねー!」
屋上でいつものように世那と食べていると、須藤さんが笑顔でこちらに近寄ってきた。
世那が鋭い視線で須藤さんの後ろに居た甲斐君を射抜くと、甲斐君は少しタジタジになりながら苦笑した。
「須藤がどうしても二人と一緒に飯食いたいって言うからさ……俺もこのメンバーで食べてみたかったし!」
「うん!甲斐の話聞いてて興味あったから!……二人は嫌だったかな?」
「えっ!?いや、そんな嫌なんてことは!!」
須藤さんにそんな事を言われて嫌だなんて言えるはずもなく。
不機嫌オーラを隠そうともしない世那を何とか宥めながら、須藤さんと甲斐君を含んだ4人での奇妙な昼休みとなった。
「甲斐がねー、世那君のことよく喋るんだよ〜!"世那は自由で面白い"って!」
「へー」
「世那は気分屋なんだけどそこがまた良いんだよ、今日はちょっと不機嫌だけど……」
「……不機嫌なのは誰のせいだと思ってんだよ?」
目を細めて薄ら笑いを浮かべる世那に甲斐君は笑顔を引き攣らせている。
でもこればっかりは甲斐君が悪いよ、世那に何も言わないで須藤さんを連れてくるんだから。


