「へへ、世那、色々ごめん!とりあえず、詳しい話は昼休みの時に話すから…」
甲斐君の口ぶりから察するにやっぱり来れない事情があったんだろうか。
もしかしたら私が知らない所で世那となにかあったのかなぁなんて思ってたから、ただの思い過ごしで少しホッとする。
「甲斐君、今日はお昼大丈夫なんだ?」
「うん!今日は世那達と食べるよ、最近食べれてなくて寂しかったしな」
「おーおー、分かったからさっさとどっか行け」
シッシッと手を振りながら、じとっとした目で甲斐君を見る世那。
相変わらず素直じゃないなぁ。
元気よく手を振る甲斐君に、久しぶりに懐かしい気持ちになる。
「良かったねぇ、世那さん」
「あー?なにがだよ。別に俺はどっちでも良かったけど?」
「またまた〜、実は結構寂しかったんじゃないですか?」
「言ってろ」
言葉は刺々しいけど、口元は薄らと笑みを浮かべている。
良かった。
甲斐君もそうだけど、最近の世那はちょっと怖かったから。
甲斐君がまた来てくれたらきっと世那もいつも通りに戻ってくれるはず。
甲斐君の笑顔を思い出し、憂鬱だった昼休みが少しだけ楽しみになった。


