気まぐれ王子と召使い



朝登校して、世那と話して、授業を受けて、世那と話して、世那と昼食を食べて、世那と帰る。

一日のサイクルなんてこんなもんだ。

私が決めれることなんて昼食をどこで食べるかぐらいで、その他は流れに身を任せてるだけ。


(今までと変わらない流れだなぁ)


中庭で世那と一緒にご飯を食べながらつくづく思う。

世那は私と2人で毎日昼ご飯を食べてて飽きないんだろうか?

そう思い、ふと今までと違って何かが足りなかったことに気付く。



「……あ、そういえば最近甲斐君来てないね」



私の言葉に世那は目を丸くして私をジッと見た。


(あ、もしかして地雷だったかな……)


真堂の時みたく不機嫌になるかと思いきや、世那は「あー……」と考えるように首を傾げた。



「そういや来てねーな。あいつ今なにしてんだろ」


「ま、まぁ、甲斐君友達多いから……でも、あれだけ顔だしてたからさ、来ないと寂しいものがあるよね?」


「別に寂しくはねーけど、ちょっと気になるよな」



世那が他の人を気にかけるなんて珍しい。

思えば世那は甲斐君には比較的心を開いてる様子があったから、実はちょっとだけ寂しかったのかもしれない。

世那の人間らしい部分が見えて少し感心していると、世那は携帯を手に持ち何やらメッセージを打っているみたいだった。