ポカンとした顔の世那を見て真堂は満足そうに目を細めた。
「涼井、情報戦で俺に勝とうなんざ100年早いんだよ」
「………………」
「生憎、俺はお前とは違ってバラされて困ることは無いんでね。三木の事は別に放っておいても良かったんだけど……水瀬と山吹が気になるみたいだからさ」
「わっ、私は別にどうでも良かったし!ただ、なんかウザかっただけ……」
そう手をモジモジとさせる水瀬ちゃんだが、世那の差し金だったと確信したからか少しホッとしたような顔をしている。
私は正直、世那がそこまで真堂に執着するのか真意を掴みきれていない。
それに、まさか元カノを使ってまで真堂の弱みを握ろうとしているなんて……
「…世那……なんで、そこまでして……」
世那の瞳と目が合う。
先程までの殺意とは違う、どこか怯えたような目で私を見ると小さく舌打ちをしてふい、と目を逸らされてしまった。
「よっぽど秘密をバラされるのが嫌みたいだな、涼井世那クン」
「…………誰から聞いたんだ?その話は」
「ネタの出処を言ったらそれこそ情報の価値が無くなるだろ。ま、だけど、良いこと教えといてやるよ」
そう言って、真堂は私達の前で内緒話をするように静かに言葉を発した。


