「言われない方法なんて簡単だろ?俺の傍にずっと居れば良いんだよ」
「……そ、ばに……?」
「そう、そしたらお前の見える所で俺の周りにあいつらが来ることは無くなるんだから」
「世那は……、皆と、話したいんじゃないの、?」
「話したくねーよ、別に。それに、あいつらに俺たちのなにが分かるって言うんだよ。そうだろ?」
そうだ、その通りだよ。
ならなんであの時そう言ってくれなかったの。
その言葉を聞きたかったのに、"あいつの何が分かる"って。
「お前はコミュ障でオドオドしてて友達も俺しか居ないけどそれで良いだろ、俺が居るんだから」
「………………」
「俺以外、必要ないだろ?」
泣きすぎて頭がボーッとする。
でも、なんだか世那に言われるとそう思えてくる。
コクリ、と頷くと、世那は満足そうに私を優しく抱き締めた。
「それで良いんだよ、俺とだけ居ればお前は幸せなんだからさ」
「…………世那は…、?」
「俺?俺も別にお前以外は要らないかな」
ぎゅうっと抱き締めて、世那は先程とは比べ物にならないくらいに優しく甘く囁いた。
「今までだって、俺が居なかったらお前は生きて来れなかっただろ?だから、これからも俺がお前の傍に居てやるよ」
「……うん……」
「だから、お前も絶対に俺を裏切るなよ?他の奴なんかにお前の事が分かるはずがないんだから」
耳元でそう呟く世那に、私は何度も頷くことしか出来なかった。


