世那は目をまん丸にすると、あぁ、となんでもないように呟いた。
「お前来てたの?あん時。居ないと思ってたのに」
「……いつも、私が居ない時ああなの…?」
「まぁな。アイツら、お前が居ない時にこぞって群がってくるんだよ」
薄々分かっていた事なのに、改めて事実を突き付けられるとズンッと気持ちが沈んでいくのが分かる。
私って邪魔者だったんだなって、嫌でも分かっちゃうから。
「…………良かったね、世那……人気者で……」
「あん?どこが良いんだよ、あんなしょうもない奴等に好かれても意味ないっつーの」
「私が居ない方が友達出来るじゃん。ていうか、私が居ない方が良いんじゃない?」
「……なに面倒臭い拗ね方してんだよ。あんなの気にする方がバカだって、」
「じゃあなんで私のこと庇ってくれなかったの!?わたし、世那が庇ってくれるって、信じてたのに……っ」
目頭が熱くなって、口がどんどんへの字に曲がっていく。
あ、ヤバい。すっごくつらい。
嗚咽が止まらなくなって、息を止めようとしても、それでも息が漏れてしまう。
情けない、17歳になってもまだこんな泣き方するなんて。
世那は、私の様子に驚いているのかピクりとも動かなかった。
辺りは静かで、私の嗚咽としゃっくりだけが響いてるようだった。


