「真堂、その、三木雫と真堂について聞きたいことがあって……」
「なんだよ、水瀬に続き山吹もか。そんなに気になるのか?俺達のこと」
ニヤリと意味深げに笑う真堂の真意が分かり兼ねる。
意外と本当に仲良かったりするのだろうかと思っていると、「ま、別になんにもないけどね」と一転しておどけたように笑って見せた。
「水瀬にも言ったけど、ありゃハニートラップって奴だろ。俺の弱みを握ろうとしてるな」
「……真堂の弱みを握ってどうするつもりなの?三木雫は……」
「さぁ?三木って言うよりは、お前んとこの飼い主が俺の弱みを欲しがってると思うけどね」
お前んとこの飼い主……
「う〜ん……つまり、三木雫じゃなくて、世那が真堂の弱みを握ろうとしてるって言いたいの?」
「それ以外ないと思うけどな。三木が俺に擦り寄ってきたの丁度涼井と話してからだし」
「…………待て待て待て待て……世那が真堂の弱みを…?一体何の話してんだ……?」
今まで傍観していた甲斐君が困惑したように真堂に言い寄る。
真堂は目を細めて私と甲斐君を見つめると、愉快そうに口元に弧を描いた。
「涼井のやつ、俺に弱みを握られて焦ってるんだろうな。心配しなくても、勝手にバラしたりしないのに」
「…前々から思ってたけど、その世那の弱みってなんなんだよ?」
「そう簡単には教えないさ。でも…涼井も可哀想だよな。俺の口を黙らせたとしても、他にもあいつの弱みを知ってるやつが居るんだから」
ドクン、と心臓の鼓動が鳴る。
思い返せば、確かに早崎も何かを言いかけていた。
『中学時代のアイツを知ってるんだ。アイツは罪を犯した…、』
共通しているのはやっぱり中学の時のことだ。


