水瀬ちゃんは世那をつま先からてっぺんまでジロリと眺めるとフン、と鼻を鳴らした。
「噂通り見た目だけは良いみたいだけど、中身はスッカスカそうなタイプ〜。ま、山吹にはピッタリなんじゃない?」
「そういうお前は見た目も大したことなければ中身もスッカスカそうなタイプー。ま、薄っぺらい男にはピッタリなんじゃない?」
水瀬ちゃんは世那の煽りにヒクヒクと口元を引き攣らせる。
仕掛けたのは水瀬ちゃんとは言え、世那も世那で相変わらず大人気ない。
薄ら笑いを浮かべて小馬鹿にするように水瀬ちゃんを見てる世那に苦笑いを浮かべる。
「なによコイツ!どこが良いのこんな男の!?」
「それは私に聞かれても……」
「つーかお前さっきからなに?キャンキャンチワワみたいに鳴きやがって」
「ち、チワワ……!」
ぷるぷる怒りで震える姿は確かにチワワに近しいものがある。
(にしても、水瀬ちゃんは私達に用でもあるのかな?)
「ま、まぁまぁ、世那さんも水瀬ちゃんも落ち着いて……それで、水瀬ちゃんは私達になにか用かな?」
「……まぁ、あると言われればあるわよ。まず、涼井世那。アンタの元カノが最近うちのクラスに来て鬱陶しいんだけど?なんとかしてくんない?」
いきなりぶっ込んだ話をされて思わずむせ返ってしまう。
そんな私とは打って変わって、世那はいたって冷静だ。


