気まぐれ王子と召使い


「にしても本当に久しぶりねぇ、世那君…中学の卒業式以来かしら?夕香里とはこれからも仲良くやっていけそう?」


「おー、バッチリオッケー」



なぁ?とこちらを向く世那にコクコクと頷く。

たまに喧嘩?はするものの、世那と疎遠になる感じは全くしない。
そんな私達のやり取りを見て安心したのか、母さんは微笑を浮かべながら私達を見た。



「夕香里って優しい子だけど、ちょっと遠慮しがちな所があるでしょう?だから世那君がこれからも引っ張っていってくれたら、私も安心なんだけど…」


「大丈夫だっておばさん。将来的に俺の"専属コック"にする予定だから」



満足気に言う世那に母さんは「まぁ素敵!」と手を叩いた。

ちょくちょく専属コックという単語を聞くけど、具体的にはどういう立ち位置なのかイマイチピンと来ない。

その後もご飯を食べながら、母さんは世那を質問攻めにして、世那が応えて私が相槌を打つという時間がしばらく続いた。