気まぐれ王子と召使い


「この間みたいな女が増えたら面倒だろ。だから今は休養期間」


「休養って言うか、世那さんが勝手に作ってただけじゃ…」


「うるせぇなぁ……分かったよ、反省してるからしばらくは彼女作んないの。これで良いか?」



だいぶやっつけなのが気になるが、反抗する気はないのでコクコクと頷いてみる。

すると何を思ったのか、世那は面白そうな物を見るような目で私を見つめた。



「逆にお前はどうなんだよ?」


「はい?」


「彼氏、作んないの?」



世那はニヤニヤと笑いながらこっちを見ている。

まるで"ま、どうせ出来ないだろうけど"と言わんばかりの目だ。


「いや、彼氏とか、べ、別に欲しくないし……」


「欲しくても出来ないの間違いだろ」


「うううるさいなぁ!こればっかりは世那さんにも問題があるよ!」



ビシッと指を指すと、世那は目を細めてなんとも言えない視線を寄越した。