気まぐれ王子と召使い




私は、世那をどういう風に見てるんだろう。

世那が伸び伸びと生きていてほしいし、よく笑っていて欲しいし、もっと皆に愛されるような人間になって欲しい。

あと、出来れば私を捨てないで欲しい。



「おい!火!お湯溢れてる!!」


「へっ?」


ブクブクブク!と勢いよく鍋からお湯が溢れ出してきたので慌てて火を止めようとした。


「あっっつ!!!!!」


が、お湯が手にかかって火を止めることが出来なかった。
見かねた世那が急いでタオルを持ってきて、鍋を火から勢いよくどかしてくれた。



「危ないだろ!なにボーッとしてんだ!」


「ご、ごめん……」



珍しく正当な理由で世那に怒られてしまってタジタジになっていると、世那は呆れたようにため息を吐いた。