学校が終わり世那と一緒に帰り道を歩いていると、少しムスッとした顔で私の方を見る世那に気付いた。
「どうしたの、ムッとした顔して」
「……お前なんで探しに来なかったわけ?屋上で待ってたっつーのに」
不機嫌そうな顔をしていたのは私が探しに来なかったと思っているかららしい。
実際には探しに行ったのだが、真堂達が話してるのに気を取られて時間が無くなっただけだけど…
(真堂と関わってるって思われたら面倒くさいしなぁ)
拗ねてる世那は可愛いけど、真堂の名前を出すと信じられないぐらい機嫌が悪くなるから要注意 だ。
世那の問いに咄嗟に「委員会の用事があって」と言葉を濁すと、「ふぅん?」と視線だけを私に向けた。
「委員会の仕事ね……本当かよ?」
「ほ、本当だよ……というか、世那さん。授業サボっちゃダメでしょ?北川先生すっごい怒ってたよ」
「つまんねー授業する方が悪いだろ?大体北ちゃんは教えんの下手なんだよ」
北川先生が聞いたら憤慨しそうな言葉に苦笑してしまう。
世那は本当に自由だなぁ。
昔からそうだった。
縛られる事が嫌いで、フラフラとどこかに行ったかと思えばまた戻ってくる。
こんなに傍若無人な態度なのに、いつも皆の中心で、なぜか憧れてしまうような、そんな魅力があった。


