昼休み。
授業の途中でフラッとどこかに行ってしまった世那を探しに廊下を歩いていた時。
ふと廊下で話している三人組が目に入る。
(……これまた珍しいメンツだなぁ…)
眉間に皺を深く刻みなにかを訴えかけている早崎と、それを険しい顔で聞く甲斐君、そして、その二人のやり取りをどこか他人事のように見てる真堂がそこには居た。
「止めんな甲斐!俺は涼井世那がどうしても許せないんだ!!」
「世那に当たってもしょうがないだろ!?桜木先輩の件は残念だけど、その怒りを世那にぶつけんなよ!」
身を潜めてことのやり取りを見ていると、もはや口論に発展しそうな勢いで甲斐君と早崎は言葉を交わしていた。
(早崎……まだ世那のこと逆恨みしてるんだ)
桜木先輩から何を聞かされたのか知らないけど、ここまで早崎に粘着されるなんて流石に世那が可哀想だ。
私に謝ってきた時はそんなに悪い奴じゃないかもって思ったけど、この感じを見るに根本は変わってないらしい。
真堂は感情的になってる早崎の様子をジッと見つめ「…ていうか」と言葉を発した。
「そもそも、早崎はなんでそんな涼井を恨んでんだよ?」
真堂の素朴な疑問に、早崎は目を見開き怒りをあらわにした。


