久しぶりに二人で歩く学校の下り坂。
なんだかむず痒い気持ちになって、小石を軽く蹴ったりしてみる。
「あの時言ったこと、嘘だから」
世那は少し目を伏せながら言葉を零した。
「あの時言ったこと?」
「"お前の作った飯なんて食いたくない"ってやつ、本気で思ってないから」
「あぁ……分かってるよ、そんなこと。私もあの時頭に血が上ってたから、言葉が強くなってたと思うし…」
「……そうかよ」
「……お前は、真堂と居る方が楽しいのか?」
予想外の言葉に、思わず目を丸くしてしまう。
世那は私の方を意図的に見ないようにしてるみたいだった。
「い、いきなりどうしたの?」
「別に。一年の頃から付き合いがあったんだろ」
「そりゃ同じクラスだったからね……う〜ん…」
世那の真意が分からなくて言葉が詰まってしまう。
それがいけなかったのか、世那は眉間に皺を寄せて口を噤んでしまった。


