「うぶっ!ちょっ、ちょまッ!!」
「山吹!」
「う、うん!!」
二人して走って隠し通路の方へと向かう。
なんとか隠し通路から出ることができたものの、ぽっかりと開いた通路を見るに、簡単にガスマスクの男が出て来てしまうのではないだろうか?
そんな疑問を解決するように、真堂は再び暗闇の中に体を入れると、ギーっと音を立てながら、扉をゆっくりと閉めた。
ご丁寧にカチャリと鍵が閉める音が聞こえ、いよいよ訳が分からなくなってくる。
「……え?扉なんてどこに……?」
「元々あったよ。中でストッパーで固定されてただけでね」
「鍵は……どうやって……?」
「まぁ見とけって」
そう言って真堂は笑みを深くさせると、扉の方を楽しそうに見つめた。
私もそれにならって恐る恐る扉の方を見つめると、ガチャガチャッ!と凄い勢いでドアノブを回す音が聞こえてくる。
「おい!おーーい!!!ちょっ!!開けてくれぇぇぇ!!」
絶叫と言っても差し支えない声に段々と恐怖が薄れてくる。
それに、どこかで聞いた事のある声なような…


