「なっ……」
「し、真堂っ!!」
口をあんぐりと開け驚愕している真堂の腕を掴み、急いで別の扉に向かおうとした時だった。
(あっ、)
突然の事に身体が上手く反応せず、足がもつれてしまった。
人体模型の後ろにあった人体図の壁紙に私達は二人もろとも突っ込むような形で大きくバランスを崩して倒れ込んだ。
壁に当たる衝撃を予想していたのに、一向にそれは訪れない。
むしろ、ふわっと身体が少し浮くような感覚さえある。
「ばっ、危な……ッ!」
真堂の焦る様な声にハッと現実に戻された瞬間。
「きゃッ!!」
ドタドタンッ!っと、派手な音を立てながら、勢いよく雪崩込むように二人して床に投げ付けられた。


