どうしたものか、と考えていると琥珀君が「…帰りたいなら、俺が玄関まで送るよ…」と申し出てくれた。
「え、琥珀君良いの?」
「だって可哀想だし……啓と夕香里はまだ探索してたいでしょ?なら、俺が玄関まで送ろうかなって…」
「流石、俺のベストフレンド!よし、それで行こう」
真堂はいい提案だと言わんばかりに小さく手を叩いて満足そうに笑った。
水瀬ちゃんはなんとも複雑そうな顔で私達を見ている。
そんな水瀬ちゃんに真堂はニッコリと猫のように目を細めて、彼女の肩をポンと叩いた。
「心配しないでも霧島がちゃんと着いてってくれるさ。霧島はまた戻ってくんの?」
「う〜ん……どうしようかな……皆と一緒に探索したい気持ちはあるけど、先生も見回りしてるし…」
「OK!じゃ、俺らは先行ってるから、合流出来たらしようぜ」
「うん……じゃあね、啓、夕香里…」
そう言ってヒラヒラと手を振る琥珀君。
水瀬さんは私をどことなく羨望の眼差しで見つめると、名残惜しそうに琥珀君に続いてその場を去った。
「さて、俺らも行くか」
真堂は私に目線を向けると、ニッコリと目を細めた。
少し不安な気持ちになりながらも、私達は先に進むことにした。


