きみの春に、溶けていく

原宿に着いた。
街がキラキラして、人が沢山いてお祭りの日みたい。

「ねぇ、朔。今日はなんかお祭りやってるのかな?」

「平日」

「え!?」

「ほんと、都会を知らないのか」

「朔は知ってるみたいな言い方〜」

「僕は東京で産まれたんだよ」

「え!? そうなの」

朔は切なげな笑顔で返す。
胸がちくんとする。
本当は知ってたはずだよね。

「あの虹のわたあめ凄い! 食べてみたい」

「色気より食い気代表、灯選手、今日も軽快に入場です」

「やめてよー、変な実況しないでぇ!」

ポコポコと殴りながら、朔がスマホで探してくれた位置情報を元にわたあめ屋さんに向かった。