きみの春に、溶けていく

夏休みももうすぐ終わるというあるよく晴れた日、私と朔は飛行機に乗って東京へと降りついた。

「朔、ここってほんとに東京?」

「ああ、羽田だ」

「わーい!」

「今実感したのかよ。可愛いな」

「で、どこ行く?」

「原宿行くか。灯の好きな可愛いもの、たくさんあるぞ」

「ヤッター!」

私は犬みたいに大袈裟に喜んで見せると、朔は少し呆れてるけど穏やかに笑ってくれた。

あ、こういう瞬間もわたしの中に全部残しておけたらいいのにってやっぱり思ってしまう。