この世の五つの怖い話

お風呂に入って寝る準備を済ませ、布団に入る。



リビングに机やら棚やら色々置いてあるため、
仕方なくあの異様なシミが広がっている畳の上に布団を敷いた。


…何も起こらないといいけど。



電気を消して眠りにつく。


段々眠気が漂ってきて、もうすぐ寝れると思ったときだった。



「ひっ…」

何者かが俺の足を掴んだ。



そして、両手首も掴まれた。


身動きが取れない。



必死に首を動かして周りを見る。




すると、布団の下からたくさんの白い手が出てきた。


まるで、俺に助けを求めるかのように。




半信半疑だったが、ここは本物の事故物件だ。



俺はとんでもないところに住んでしまった。


もう無理だ。



俺、死ぬのかな?


ただただ怖くて、震えることしかできない。




息もできないくらい怖かった。


そして、その手が俺に伸びてきた。


「いやあああああ!」