「消えた…」

俺はホッとして立ち上がった。



やっぱり幽霊は存在するんだ。


俺はしっかりこの目で確認した。

プー、プー…


お湯を沸かしているのをすっかり忘れていた。


俺は慌てて駆け寄って火を止めた。



事故物件…。


俺はこんなところでやっていけるのか。


いや、やるしかない。



一週間でも一ヶ月でも住んで、有田さんをビックリさせたいから。


俺はカップ麺を食べながらそう決意した。