「じゃーな」
「また後でね」
私と優はクラスが違う。
優はいつも教室まで送ってくれる。
だから、私の教室の前でお別れだ。
「優くんって本当にイケメンよね」
「あの彼女さんはねー」
「なんて言うか…釣り合ってないよね」
そして、教室に入ると優のファンが集まって私の愚痴を言う。
私が入ってきたのに気づいて、さらに大声で話し始める。
「優の彼女だからって調子乗りすぎだよねー」
「それなそれな!」
優は身長が高くてかっこよくて…
優の人気は、学校内にファンクラブがある程だ。
やっぱり私は釣り合ってない。
そう考えると、泣きそうになる。


