「優聞いて!今日の朝ご飯、フレンチトーストだったの」
「よかったな!愛菜のお母さん、料理上手だもんな」
今日もこんな他愛もない話をしながら学校へ向かう。
「お二人さん、朝からラブラブだねぇ」
優の友達がからかってきた。
「お前も早く彼女つくれよ?」
優がからかい気味に言った。
「いやー、まさか
優にこんな可愛い彼女ができるなんてな」
「俺も彼女ほしー」なんて言いながら走って行った。
「ごめん、で、なんの話だっけ?」
「あーなんだったかな?」
優の友達が邪魔をするせいで、話していたことを忘れてしまう。
些細なことだけど、幸せだった。


