例えこの空が晴れなくても

「俺、カルボナーラ!愛菜はどれにする?」

「うーん…私はトマトパスタにしようかな」






注文を済ませて
他愛もない話をしながら料理が来るのを待つ。







「お待たせしました。カルボナーラとトマトパスタです」



「うわーうまそ」




優はカルボナーラを美味しそうに頬張っている。





私もトマトパスタを食べる。




私はトマトが苦手だ。




だけど、このパスタは美味しい。






食べ終わって優が会計を済ませてくれた。



「自分で払うよ」って言ったけど、「こういうのは彼氏の役目だから」といって奢ってくれた。




外に出て、「次どこ行こうか」なんて言いながら歩いていた。



「優ー!」

後ろから声がした。



振り返ると、優の友達がいた。




「おお大輝!ごめん、ちょっと行ってくる」





優は大輝くんの方に歩き出した。



と、そのとき、