例えこの空が晴れなくても



「もう大丈夫か?」




二限の前に教室に戻ると、私の席に何故か陸が座っていた。



「私の席でなにしてるの?」

「あっ、なんでもない」




陸は慌ててたった。



「変なの」




私はそう呟いて席に着いた。