軋轢姫は、闇系総長に溺愛される

ガチャリと悠斗がドアを開けると、家はシーンと静まり返っていた。
全ての明かりが消され、真っ暗だ。

「母さんも父さんも弟もいるけど、俺の部屋にいたら気づかれないと思うから」

(いや、気づくでしょ。いきなりドアの開閉音したら)
そう思ったけど、黙っておいた。

廊下の突き当たりにその部屋はあり、悠斗は扉を開けた。
綺麗だった。でも、どこか投げやりだった。

シーツも、部屋も、綺麗に整えられているのに、しわくちゃになった制服とか、クッションが床に散らばっていた。

「ちょっと汚いけど」

「そうだね、ちょっと、汚いね。」

言ってみると、

「おい」

と、笑いながら頭を小突かれた。