軋轢姫は、闇系総長に溺愛される

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ゆっくりと意識が浮上してきた。
危機感を感じ、一気に目を覚ます。

ガバッと起き上がると、真っ黒な空が見えた。
肌にあたる冷たい風の感覚。
ほおの傷口の痛み。

少しずつ、現実に引き戻される。
結局、あのあとはどうなったのかな。
私みたいな面倒な女、ベンチに座らせとけば目覚ますと思ってるのかな。

星ひとつない真っ黒い空。なのに、街灯だけが不気味に辺りを照らしてる。

「あ、起きた?」

あれ?

「だいじょうぶ?」

・・・なんで?

「立てる?」

・・・どうして、こんなにも優しい言葉を聞いてるんだろう。

「おーい」
少しだけ強く腕を握られた。