軋轢姫は、闇系総長に溺愛される

つぶやきが漏れる。危険かもしれないけれど、どうせやることもないし、私が死んだって母だって嬉しいだろう。

そう思って、私は高橋さんについて行った。

細い路地をぬけると、そこに、大きな広場があった。

(あ・・・・・ここ、ルミナ広場だ)

知っていた。
不登校の子や、不良グループの人たちが集まるところだと聞いたことがある。
警察や学校は危険だと呼びかけているから、私も当然行ったことはないけれど。

この広場は確か、市民が集まれるような広場になるようにという願いを込めて作られて、「ルミナ」も光という意味だ。
でも、いつの間にか夜には不良グループが集まるようになっていた。
昼間はぽつりぽつりとまばらに幼稚園児とお母さんが集まったり、小学生が鬼ごっこをしたりして遊んでいるけれど。

夜になり、周りの目がくらんだ瞬間、ここは居場所のない中高生の居場所になる。

高橋さんがベンチに座るから、私は少し距離を置いて、ベンチに腰を下ろした。
周りには、スマホをいじる女の子が2人いて、近くの女子高校の制服を着ていた。

「・・・何するんですか?」