休暇中の御曹司と出会ったら、愛され過ぎてもう無理です。

「実は俺の秘書が夏奈ちゃんを見てみたいって言っていてね。俺の秘書は男子高からの知り合いで、友達なんだ。それでこの試食会に合わせて少しだけ顔を見せてほしいなって」

「一体私をなんて紹介したんですか……」





「ん? 気になっている隣の部屋の子」





「っ!?」





古賀さんの言葉に私だけでなく、ヘアセットをしてくれている女の人まで古賀さんを振り返った。

女の人は慌ててヘアセットの作業に戻っていたけれど、気持ちは分かりすぎた。

しかし、古賀さんは何も気にしていない顔で微笑んでいる。