休暇中の御曹司と出会ったら、愛され過ぎてもう無理です。

でも、ここで謙遜しすぎれば相手に気を使わせると思った。

それも良くない気がして。


「そうですね。『次があったら』お願いします」


次はないと分かっていますよ、と言う意思表明のつもりだった。

でも、古賀さんには通用しない。

古賀さんは全てを分かっているように……いや、どこかまるで私の一線に気づいていないフリをして笑った。




だって、古賀さんは『駆け引き上手な人』。





「じゃあ、また誘うね。お隣さん」





そして、続けるのだ。





「次のゴミ出しの時間。変えないでね」





まるで全てを見透かす御曹司様。

そのズルさに名前を付けるとしたら、きっと溺愛。