そして、何故か古賀さんは私を誘うのに本気だった。
「ごめんね、強引に誘っちゃって。夏奈ちゃんは俺と一緒に夕飯を食べるのは嫌?」
ここで急に気弱な感じを出すのはズルい。
「そう言うわけじゃ……っていうかもうはっきり言います……なんでこんなに私を誘ってくるのか分かりませんが、駆け引きがうますぎませんか!?」
私の言葉に、古賀さんが「ふはっ」と堪えきれずに吹き出した。
「夏奈ちゃんってそういうところも可愛いよね。それと駆け引きが上手じゃないと、会社経営に関わってなんていられないよ」
どうしよう……。
古賀さんの誘い方が割と強引な上に……心の中の私が「御曹司とディナーするチャンスだよ! こんなチャンス二度とないよ! 一回くらい良くない!?」と悪魔の声を囁いてくる。
そして、私は悪魔の声に負けた。
一回きりの食事で、一回きりの関わりで、一回きりの時間だと思っていたから。
「多分、19時にはこのアパートに帰って来れると思います……」
「じゃあ、待っているね。ありがとう、夏奈ちゃん」
この時の私はまだ知らない。
一回きりだと思って誘いに乗ったら、この人の溺愛からはもう逃げられないことを。
「ごめんね、強引に誘っちゃって。夏奈ちゃんは俺と一緒に夕飯を食べるのは嫌?」
ここで急に気弱な感じを出すのはズルい。
「そう言うわけじゃ……っていうかもうはっきり言います……なんでこんなに私を誘ってくるのか分かりませんが、駆け引きがうますぎませんか!?」
私の言葉に、古賀さんが「ふはっ」と堪えきれずに吹き出した。
「夏奈ちゃんってそういうところも可愛いよね。それと駆け引きが上手じゃないと、会社経営に関わってなんていられないよ」
どうしよう……。
古賀さんの誘い方が割と強引な上に……心の中の私が「御曹司とディナーするチャンスだよ! こんなチャンス二度とないよ! 一回くらい良くない!?」と悪魔の声を囁いてくる。
そして、私は悪魔の声に負けた。
一回きりの食事で、一回きりの関わりで、一回きりの時間だと思っていたから。
「多分、19時にはこのアパートに帰って来れると思います……」
「じゃあ、待っているね。ありがとう、夏奈ちゃん」
この時の私はまだ知らない。
一回きりだと思って誘いに乗ったら、この人の溺愛からはもう逃げられないことを。



