「そして、あなた方。なにか勘違いしていらっしゃらない? ローレンス殿下が私に無礼な口を叩くからまねをされているのかもしれませんが、あの馬鹿はアレでも王族ですからね。同じまねができると思い上がらないほうがいいわ」
氷点下になる室内を私は柔らかな微笑みをたたえて見回した。
「まぁ、私は心が広いですから、不敬に問うたりしませんけれど」
そう続けると、魔導師たちがホッと安堵の吐息を漏らす。
「調子に乗るなよ?」
低い声でドスを利かせると、ピシリと直立不動になる。
私は、軽やかに出口に向かうと、そこにはローレンス殿下とエリカがいた。



