「ローレンス。お前はシオンの話を聞いた上で、なぜ『拉致・監禁』だと主張したのか。しかも、お前は大聖女エリカの失態に気がついていたようだが隠蔽しようとしていたな。その罪をルピナに着せるに都合が良いと考えたのか?」
国王陛下に尋ねられ、ローレンス殿下はたじろいだ。
「いえ、オレは本当にルピナが原因だと信じただけで……」
しどろもどろになるローレンス殿下を見て、国王陛下は大きく息を吐いた。
「お前は少し頭を冷やしたほうがいい。当分のあいだ、自室での謹慎を命じる」
ローレンス殿下は顔面蒼白で俯いた。
「そして、大聖女エリカ。王子妃教育と大聖女の勤めの両立が難しいとのこと。ローレンスの謹慎が解けるまで、大聖女の勤めに集中し、聖なる花園の復旧に努めよ」
エリカは静々と頭を垂れた。
「寛大な処置をありがとうございます。花園の復旧に全力を尽くします」
国王陛下は満足げな目を私に向けた。
「シオンよ。ルピナを大切にな」
私はその言葉に大きく頷くと、へたりこんでいるルピナを抱き上げた。



