「しない。したとしても、その後悔ごと愛してしまうにちがいないから」
ルピナは一瞬逡巡し、そして泣きながら破顔して私の胸に飛び込んできた。
私も彼女を抱き返す。
ローレンス殿下は私に向かって舌打ちをした。
それを見とがめたのは国王陛下だ。
「ローレンスよ。お前は神殿に虚偽の報告をして、ふたりの仲を引き裂こうとしたのか?」
「違います! 陛下! 皆が、皆が、シオンは拉致監禁されたと思っていたではないですか!!」
ローレンス殿下が訴える。
私はルピナを抱いたまま、国王陛下に伝えた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…