「でも、弱音を吐いて見放されるのが怖かったんです……。また、ひとりぼっちになりたくなかった……」
「冷たい仕打ちもときには受けるだろう。それに、全員に好かれることはできない。でも、君は君の力で大聖女に選ばれたんだ。自分に自信を持っていい。君を支えたい人はたくさんいる。弱音を吐いてもひとりぼっちになどならない」
エリカは顔を覆っていた手を開き、涙を拭った。そして、深々と頭を下げる。
「ごめんなさい。シオン先生。でも、先生が心配だったのは本当なんです……」
「心配することなどないのだよ。私はルピナとともにあり、幸せなのだから。君が一緒に歩むべき相手は私ではない、そうだろう?」
私の答えに、エリカは泣きながら頷く。
私はルピナを見た。
なぜか、ルピナは両手で口元を押さえ驚いていた。
(まったく、彼女には伝わっていないのだな)
ルピナはあれほど強引に私と結婚しながらも、私の愛は求めなかった。ただの契約結婚といいながらも、いつでも私を肯定し味方でいてくれた。



